障がい者について
発達障害は脳の機能障害です。単に個人的な問題や性格ではなく、
その人を取り巻く社会の構造や、環境によって大きな影響を受けます。
障害はその人にあるのではなく、私たち社会の中にあります。
私たちが障害を理解するコトで新たなコミュニケーションが創られます。
その環境を整えるコトが私たちの使命です。
障がい者と向き合うことになったきっかけ
ある工場で、障がい者の方が、普通に働いていました。中でもずば抜けた才能を発揮する方もおり、衝撃を受けたことを昨日の様に思い出します。人材不足って言うけど、「障がい者の人に働いてもらったらいいじゃない!!」ただのインスピレーションです。その時に障がい者の就労を支援する施設がある事を知り「単純にこれね!!」って、私にホスピタリティがあった訳でもなく、福祉に興味があった訳でもなかったのです。
障がい者も働くことで、誰かの役に立ち、そして生き甲斐となる。「障がい者の働く場の提供をしたい」その様に思いスタートしました。
現在は、障がい者が活躍し、社会貢献もできる、こんな素敵な場所が大好きです。また、障害者の「働くコトの支援」をする中で、こういった支援は「子供の頃からするべきだ!!」と感じ、幼児から高校卒業するまでの子供たちの支援も始めた次第です。
創業者 藤井道代
共に生活し、共に働くなら障害の理解は必須!です
障害は[ 発達障害 ]と[ 精神障害 ]があります。
◆発達障害って何ですか?
生まれつき脳の発達に障害があることです。
対人関係やコミュニケーションが苦手、落ち着きがない、仕事や家事を上手にできない等、症状は様々です。
自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、知的障害などがあります。それぞれが独立しているのではなく、重なりあっていることも多いため、診断がされた時期により診断名が異なる場合があります。複雑に重なり合っているため判断が難しいのです。特徴はそれぞれの個性だと言えます。
◆原因は何でしょうか?
脳の一部に機能障害があることはわかっていますが、要因などメカニズムは解明されていません。胎児期の感染症や遺伝子に異常などが影響すると言われています。親の育て方や愛情不足などが原因ではありません。
◆どんな特徴がありますか?
「1人ひとり」特徴が異なります。言語や発達の遅れ、対人関係やコミュニケーションの障害、社会性の障害、興味や活動のこだわりなどです。尚、ひとりで複数の発達障害を抱えている人も珍しくありません。
◆治療はできますか?
完治することは難しいです。本人が社会生活を送りやすくなるようにサポートしていくことが大切です。治療としては、それぞれの特性に応じた療育はもちろん薬物療法なども行います。
発達障害の種類について
自閉スペクトラム症(ASD)
社会性の発達の遅れ
- 空気を読み、相手の気持ちや意図を読み取ることが苦手
- 集団活動で孤立しやすい
- 興味や活動のこだわりがあり、融通がきかない
- 字義通りの言語使用
- ひとり言が多い
- 人の言葉をオウム返しする
- 臨機応変にできない
- 1番がいい(相手とトラブルになるくらい)
- スケジュール管理ができない
- 感覚の偏り
- 運動が苦手
知的障害
知能全般的な発達、精神の遅れ
論理的思考、問題解決、計算、抽象的思考、判断、学校や経験での学習のように全般的な精神機能の支障によって特徴づけられる発達障害の1つです。言語、記憶、書字、計算、時間の理解や金銭の管理など、学習の定着に何度も反復が必要です。
知能指数が70~75を下回り、学業や生活への不適応が起こりやすい。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
場に応じた行動をとることの発達の遅れ
ドーパミンという物質の機能障害が想定され、不注意・多動性・衝動性の3つを主症状とする障害です。治療としては環境、行動、薬物療法などを組み合わせて行うと効果が高いと言われています。
- 集中できない
- 気が散りやすい
- 物を無くしやすい
- 順序立てて物事ができない
- じっとしていられない
- 待つことが苦手で人の邪魔をしてしまう
- 考えずに先に動く
学習障害(LD)
知能の部分的な発達の遅れ
聞く、話す、読む、書く、計算、推論の6領域のどれか1つか、複数の発達が遅れている状態をさします。視覚認知や聴覚認知などの発達に遅れがある場合が多いです。知的発達に問題はないが、特定の分野のみに困難さを生じます。知能指数は概ね80~100の間を示します。例えば「話す」「理解」は普通にできるのに、「読む」「書く」「計算する」ことが極端に苦手だったりします。
精神障害(精神疾患)の種類について
疾病です。(お薬の服用が必要です。)
統合失調症
原因がよくわかっていません。
幻覚、妄想、幻聴、幻臭が特徴的な症状です。また意欲が低下したり、集中力が無くなり、入浴など清潔を保てなくなったりします。薬物療法が主な治療になります。
うつ病
うつ状態のみの場合とうつと躁を繰り返す双極性障害(躁うつ病)などがあります。うつ状態は気持ちが落ち込みやる気がなく、疲れやすい。自分が価値のない人間だと思え、死を考えたりします。逆に躁状態は過剰に気持ちが高揚して、とんでもない浪費をしたり、眠らずにいたり、過剰になったり、怒りっぽくもなります。うつはしっかり休養をとることが必要です。躁状態や自傷行為がある場合は専門家に相談が必要です。
高次脳機能障害
交通事故や脳血管障害などの病気により脳にダメージを受け、認知や行動におこる障害。
てんかん
脳波がみだれます
何らかの原因で脳の一部が過剰に興奮し、発作を起こします。発作はけいれんや意識を失うなど様々です。内服を適切に続けることが重要です。
依存症
アルコール、薬物、ギャンブルなど
障がい者への配慮を知ることは、全ての人が働きやすい職場へ繋がる
障がい者の就労においては、適性に合わせた採用が必要です。例えば、ルーティンワークやコンピュータ関連の仕事に向いている方もいれば、細かい作業に向いている方もいます。また、職場の規則や手順を守ることが得意な方もいます。そのため、障がい者の採用にあたっては、本人の適性や希望する条件を理解し、能力や適性をしっかりと考慮する必要があります。企業側には、情報収集や支援体制の整備に取り組むことが求められます。
障がい者にとって働きやすい環境づくりは、健常者にとっても働きやすい環境づくりにつながります。職場の環境や制度を見直し、お互いに配慮しあえる職場をつくることで、働きやすさが向上します。適性に合った採用が行われると、職場全体の生産性や業績にも貢献することができます。障がいを持つ方に対する理解や支援は、企業にとっても社会にとっても、大きなメリットに繋がります。
障害者雇用に関心を持たれている方は、BASEまでお気軽にご相談ください。